接触性皮膚炎の場合、湿疹化した所の治療と、皮膚炎の原因となった原因物質の除去に尽きると思います。
【治療】
皮疹部は、ステロイドホルモン剤を外用して、早く炎症を静めます。
痒みがひどい場合は、坑ヒスタミン剤を内服します。
無理に我慢すると夜中に掻いてしまい、余計に炎症がひどくなり、範囲も広くなりますので、早い時期にきちんと治療する事が大切です。この時、皮膚の炎症の強さに合わせた強さのステロイドホルモン剤を使用しなければなりません。外用する期間も自己判断だと慢性化したり、副作用が出る事もありますので、必ず医療機関にて行ってください。
【予防】
パッチテストを行います。48時間かかりますが、原因を見つけるために、どうしても必要な検査です。それで原因になっているものが見つかったら、それを身の回りから取り除く必要があります。
ただ、化粧品の場合などは、それを取り除いても他に何を使って良いか分らない場合が多いため、そういう時は、もう一度使いたいものをあらかじめ検査してから使う方法と、自分の肘の内側に、実際使いたい化粧品を何日か塗布してみて、反応を見ながら使う方法とがあります。
そういう時間が取れない場合は、アレルギーの方向けに開発された敏感肌用の化粧品を、必要最低限で選んでみると良いと思います。
皮膚科のドクターたちが協力して作ったアレルギー用の化粧品としては、アクセーヌ・ノブ・資生堂のアレルギーラインなどがあります。どれもサンプルから試す事ができるようになっていますので、試してみるのが良いと思います。 |