愛媛県松山市にある皮膚科・美容皮膚科クリニックです。

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かぶれとは

かぶれとは

かぶれとは、何かに接触する事によって起こる皮膚炎の事を言います。
正式な病名は、接触性皮膚炎といい、そのもの自体に刺激性があり、誰でも触ると、皮膚炎が起こってしまうような1次刺激性接触性皮膚炎と、アレルギーを持っている人だけがかぶれるアレルギー性接触皮膚炎とがあります。

例えば他の人は何とも無いのに、自分だけある特定の洗剤で洗ったものに触れると痒くなって皮膚にぶつぶつが出るとか、時計をしていた所が痒くなるなどが、アレルギー性の接触性皮膚炎に入ります。

かぶれの症状

症状1症状1
(例1)

(例1)
足の裏と指先のほうに、痒い発疹があります。
水虫は検出されず、接触性皮膚炎の疑いが強くなります。
足の場合一番考えられるのは、靴によるかぶれです。
その場合、実際靴を持ってきて頂き、皮疹部にあたっている部分の素材を調べて、靴敷き、周りの布、接着剤、場合によってはそこに付着した汚れやカビなどを採取して、パッチテストをします。

症状2
(例2)パッチテスト

(例2)
80歳代の女性で、お化粧が好きでたくさんのお化粧品を使用していた症例です。首にもたっぷり塗っていたようで、顔と首に発疹が見られました。

パッチテストの結果、たくさんの化粧品にアレルギーがある事が分かりました。それを取り除く事によって、きれいに消えてしまいます。

かぶれの治療及び予防

接触性皮膚炎の場合、湿疹化した所の治療と、皮膚炎の原因となった原因物質の除去に尽きると思います。

治療

皮疹部は、ステロイドホルモン剤を外用して、早く炎症を静めます。
痒みがひどい場合は、坑ヒスタミン剤を内服します。
無理に我慢すると夜中に掻いてしまい、余計に炎症がひどくなり、範囲も広くなりますので、早い時期にきちんと治療する事が大切です。この時、皮膚の炎症の強さに合わせた強さのステロイドホルモン剤を使用しなければなりません。外用する期間も自己判断だと慢性化したり、副作用が出る事もありますので、必ず医療機関にて行ってください。

予防

パッチテストを行います。48時間かかりますが、原因を見つけるために、どうしても必要な検査です。それで原因になっているものが見つかったら、それを身の回りから取り除く必要があります。症状が続いているのに原因となる物質が分からない場合、一般によくアレルギーが起こる24種類の物質が一度に調べられるパッチテストパネル検査をおすすめします。

パッチテストについて詳しくはこちらから

ただ、化粧品の場合などは、それを取り除いても他に何を使って良いか分らない場合が多いため、そういう時は、もう一度使いたいものをあらかじめ検査してから使う方法と、自分の肘の内側に、実際使いたい化粧品を何日か塗布してみて、反応を見ながら使う方法(ROAT法)とがあります。
そういう時間が取れない場合は、アレルギーの方向けに開発された敏感肌用の化粧品を、必要最低限で選んでみると良いと思います。
おすすめしているアレルギー用の化粧品としては、アクセーヌ・ノブ・資生堂のアレルギーライン・キュレルなどがあります。サンプルから使えるようになっているものもあります

生活上の注意

生活上の注意

皮膚にはバリア機能と呼ばれる、外界の刺激から皮膚を守っている膜があります。
この膜が破壊されると、抗原が中まで浸透しやすくなり、アレルギーが成立しやすくなります。
結局乾燥する部位では、表面の角質層が、かさかさして、ささくれ立つため、たくさんの傷ができてしまい、抗原の侵入を容易にしてしまいます。

角質層を荒らさないためには、

  1. 皮膚をこすらない
  2. 洗い過ぎない
  3. 角質を取るような成分の入った化粧品を使用しない(パパイン酵素、フルーツ酸、レチノールなど)
  4. 空気を乾燥させない

などが必要となるのです。
※保湿剤はバリア機能を回復させるような機能の高いものをいくつかクリニックでもおすすめできます。

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