第1は、原因、悪化因子を取り除く事。または、避けるようにする事。
第2は、薬による治療です。
蕁麻疹には色々な種類がありますが、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤が用いられます。
これらは、内服薬、注射薬として用いられた時に効果を発揮しますが、外用剤として使用する場合は多少の痒み止めくらいの効果しかありません。
生活上の注意としては、疲労やストレスをできるだけ溜めないようにする。魚介類や肉類はできるだけ新鮮なものを摂る、防腐剤や色素を含む食品を控えめにするなどがあります。
ほとんどの物は、たまたま一度だけ現れるか、繰り返して起きても1ヶ月以内には起こらなくなります(急性蕁麻疹)。
物理的蕁麻疹などは、何ヶ月~何年かの間に、徐々に反応しにくくなってくる事が多いようです。
原因のはっきりしない慢性蕁麻疹の場合は、自分自身では症状を避ける事ができず、数ヶ月、あるいは数年にわたり、蕁麻疹の出没を繰り返す事が珍しくありません。
多くの場合、薬を飲んでいれば症状は治まりますが、止めればまた元通りの症状が出るようになってしまう事があります。そのため慢性に経過する蕁麻疹の多くは、症状の有無に関わらず長期に渡り薬を飲み続ける必要があります。しかし、そのようにしてうまく症状をコントロールしていくと、ほとんどの場合は少しずつ、薬の量を減らす事ができ、やがては薬を中止できるようになります。効きにくい蕁麻疹はゾレア、デュピクセントの治療もあります。