愛媛県松山市にある皮膚科・美容皮膚科クリニックです。

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にきびの原因

にきびの原因

にきびは全人類の90%以上の人達が、一生に一度は経験すると言われている、とてもポピュラーな皮膚トラブルです。ただ、現代社会には、いくつになっても治らないしつこいにきびに悩まされている人達がたくさんいます。
同じ治療をしても良くなる人も、効果が出ない人もいます。ずっと調子が良かったのに急に悪化する人もいます。
村上皮フ科クリニックでは、その人のにきびがどうしてできるのか、それを真剣に考えていくことを一番大きな目標としています。さて、どうしてにきびはできるのでしょう?
これは皆さんの疑問ですね。

思春期のにきび

思春期のにきび

多くは、思春期になってホルモンの分泌がいきなり活発になることによって、皮脂の過剰分泌が始まることが原因となります。
アトピー素因がある場合、皮膚が乾燥して荒れることにより、炎症が起こり、角質層が厚くなり毛穴が詰まることが原因となることがあります。
通常は、朝晩しっかり洗顔をすることで改善してきますが、肌質によっては洗い過ぎによる皮膚表面の乾燥によって、悪化してしまうこともあります。

アダルトにきび

アダルトにきび

ストレスと化粧が大きく関与します。

①まず、ストレス
毎日ストレスの多い生活をしていると、思春期を過ぎても男性ホルモンの過剰分泌が起こったり、ホルモンのバランスが崩れることがあります。皮脂腺の皮脂分泌をコントロールしているのは、まさにこのホルモンです、ですからストレスは大きな影響を及ぼすのです。

②次に、化粧
毎日化粧をして、化粧を落とすという行為を繰り返すこと、これがどんなに大きな影響を与えているか、一度ゆっくり考えてみるべきだと思います。

男性が20歳を過ぎる頃から、にきびに悩まされることが少なくなってくるの対して、女性はいつまでも、顎周りや口周りのにきびに悩まされます。
男性も髭の濃い人の場合は、髭の部分にだけいつまでもにきびができて困っている人がいます。これは、毎日刺激を繰り返すことがどんなに皮膚に負担をかけているかを証明しているようなものです。

女性の場合、20歳を超える頃から、ほとんどのにきびは顎周り、口周りに限られてきます。つまりUゾーンのにきびです。

あれっ?
Uゾーンって、きめが細かくて、べたつきも無い所ですよね。
にきびは、皮脂の多い所にできる・・・Tゾーンにできるもの・・・?おかしいでしょ?

そう。毎日メイクをして、ダブル洗顔をして、皮脂の少ないUゾーンの皮膚は傷んでくるのです。それを修復しようとして、皮脂腺が活発になって皮脂分泌が高まり、表面が傷んでいるので、細菌感染も起こりやすくなります。これを知っておかないと、「ニキビ!洗わなきゃ!」という悪循環に陥ってしまうのです。Uゾーンのにきびは強く洗ってはいけないのです。そっとそっと扱わないといけないのです。デリケートなんですよ!

顎周りはメイクをあっさりと薄く、そして洗いすぎないようにしましょう。顎周りの洗い過ぎは、アダルトにきびの元凶です。
ここまで読んでもらえましたか?
もちろん、原因もたくさんの物が複合しているので、実際には単純ではないのです。
ただ、上に書いたものは、皆さんが大きな誤解をしているであろうということを中心にまとめてみたものですので、よく理解してください。

③食事
チョコレートやナッツがニキビを悪化させると思っている人が多いのではないでしょうか?今までニキビと食品に関してはっきりした因果関係はないと言われてきましたが、乳製品はニキビを悪化させるということが分かってきました。
乳製品を食べると男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂分泌が上がることが分かってきました。禁止する必要はありませんが大量に食べないように控えめにしておきましょう。

にきびの治療方法

にきびの原因

にきびの治療は、今、保険治療と自費の治療をうまく組み合わせていけば、なんとかして治すことができる時代になりました。

村上皮フ科クリニックを受診されると、まず保険診療を受けて、どんなタイプのにきびかを見分ける作業をします。その後、どんなスキンケアが必要か、今のスキンケアの間違いを探し、改善していきます。

そして、どの治療を受けると良いかの説明があります。
大体は、保険治療を試してみて、必要なら自費治療をしていくというパターンになります。

初めから自費治療が必要と判断した場合は、最初から自費治療をすすめるケースもあります。あくまでも、治療法は医師が診察して組み立てていきます。
その中から予算に応じて、色々な方法を提案されるので、最後は話し合って決めるようになります。

保険治療

保険治療保険治療
  • ディフェリン(アダパレン)の外用(にきびができない肌質にしていきます)
    ディフェリン情報サイト
    にきびを一緒に治そうプロジェクト
  • ベピオゲル
    国内初の過酸化ベンゾイルを有効成分とする治療薬(毛穴の詰まりを剥離して、細菌を殺す作用があります)
  • ベピオローション
    ベピオに保湿剤を混合し荒れにくくしています
  • ベピオウォッシュゲル
    ベピオゲルの2倍の濃度があり塗布後5~10分で洗い流すショートコンタクトセラピー用
  • デュアック配合ゲル
    過酸化ベンゾイルに従来からあったダラシンゲルという抗生物質を混ぜてある合剤
  • エピデュオゲル
    アダパレンと過酸化ベンゾイルを混ぜてある合剤
  • 抗生物質の内服
  • 漢方薬の内服
  • ビタミン剤の内服
  • 抗生物質の外用
    ・ダラシンTゲル・Tローション
    ・アクアチムクリーム・ローション
    ・ゼビアックスローション
    ・ゼビアックス油性クリーム
  • クンメルフェルド氏液
  • 面疱(にきびの内容物)の圧出

自費治療

自費治療
  • イソトレチノインの内服
    保険治療でにきびがどうしてもコントロールできない場合、イソトレチノインの内服をしていただきます。催奇形性があるため日本では保険適用になっていませんが、海外では重症にきびの標準治療とされています。ひどい痕を残してしまう前に、イソトレチノインを内服していただくこともあります。(約半年~1年)

イオントフォレーシス
ケミカルピーリング
フラッシュライト
シルクロ

にきび痕の治療方法

にきびが治って直後の赤紫色、赤褐色の色素沈着
にきびが治って直後の赤紫色、赤褐色の色素沈着
陥凹した瘢痕
陥凹した瘢痕

にきびの痕には
1.にきびが治って直後の赤紫色、赤褐色の色素沈着
2.陥凹した瘢痕

の2種類があります。

それぞれに違った治療法があります。

色素沈着の治療

色素沈着の治療は、特に何もしないで放置していても、半年から1年ぐらいで大体きれいに取れていきます。 少しでも早く色を薄くしたい場合は、シルクロやフラッシュライト(ノーリス)を受けると良いでしょう。 ケミカルピーリングやビタミンCの電気導入も、色素沈着には効果的です。

陥凹の治療

ダーマペン
ダーマペン
フラクセル3
フラクセル3

陥凹ですが、このへこみは、真皮という、深い部分に起こった線維化と、表皮の変性とが合わさってできている物です。つまり、真皮の病変を治す必要があるため、かなり強い治療が必要となります。
当院では、ダーマペンやフラクセルを使用して、真皮の変性を崩す治療を行っています。
ダーマペンは、皮膚に微細な針を刺して穴をあけ、その傷が治る過程でコラーゲンやエラスチンが生成されます。
フラクセルは、皮膚の奥まで穴をあけていく波長と、皮膚の表面に穴をあける波長を組み合わせたレーザーです。
ダーマペンと同じ原理で皮膚に針状の穴をあけるのですが、表皮の部分にアブレージョン(削ること)効果が加わることで、より表面が滑らかになります。
また、直接注射麻酔をして、真皮の線維化した部分を針で剥離していくサブシジョンという治療も行っています。

フラクセル3
ダーマペン

にきび痕へのフラクセル照射 症例写真

フラクセル照射前
フラクセル照射前
フラクセル3回照射後
フラクセル3回照射後
初診時
初診時
フラクセル3回照射後
フラクセル3回照射後

にきび対策始めましょう!

①生活

規則正しい生活をする(もちろんです!)。

②食事

原則として何を食べてもかまいませんが、カロリーの過剰摂取は避けましょう。特に炭水化物は皮脂に変換されるため、摂り過ぎは良くありません。乳製品も男性ホルモンを増加させるため、控えてください。

③睡眠

十分取った方が良いです(もちろんです!)。難しいかもしれませんが、夜の10時には寝た方が良いと言われています。

④運動

適度な運動は良いです。疲れるほどの運動は悪化の元になることがあります。
紫外線や土ぼこりで悪化するため、外でのスポーツは悪化する原因になります。プールの中の塩素がにきびの発生に関与するため、水泳で悪化することがあります。

運動
⑤化粧

しない方が良いです。でも無理なので、まず基礎知識を身につけましょう。

⑥洗顔

朝と、夜は洗顔する必要があります。
1日2回の洗顔が理想です。
洗顔料はマイルドなものを使ってください(思春期で、ざらつきやべたつきが激しく、皮膚表面の乾燥がみられない人は、ピーリング石鹸や、スクラブ洗顔も可)。
洗顔は、表面からしか落とすことができないということを心得てください。
決して、毛穴の中だけがすっきり落ちたりはしないのです。毛穴の中まですっきりと洗おうと思うと、当然表面が洗いすぎになるのです。

洗顔
⑦保湿

にきびができる人は、皮脂分泌は十分にあるのです。ただ、表面の水分が不足している人が多いのです。むしろ皮膚表面のバリア膜は弱くて、炎症を起こしやすい傾向があります。そこで、保湿は十分にする必要があります

油の含まれていないもので十分に保湿をする。すなわち、化粧水や美容液、ジェルのようなものが適していると思います。特に若い人は、クリームや乳液を使用するのは良くないと思います。アダルトにきびで表面が傷ついている人は、改善するまでクリームを使用するのも良いかもしれません。

⑧メイク

日焼け止めやファンデーションは、ノンコメド、もしくはハイポコメド製品を使用しましょう。
それは、その商品を使用したということが原因でにきびができたり、悪化したりすることはありませんよという表示です。全商品がこのテストをしている訳では無いので、表示が無いから悪いという訳ではありませんが、表示されているものは、にきびができやすい人には安心して使用できるので、目安にしてもらえると良いと思います。

にきびができやすい人は、一般にパウダリーファンデーションを使用するのが良いとされています。リキッドやクリームはにきびを悪化させることが多いので避けた方が良いです。パウダリーファンデーションは普通の厚さで使用した場合、クレンジングでダブル洗顔しなくてもきれいに落ちます。落ちやすいものを使用するのが基本です。

皆さんにおすすめしているミネラルファンデーションは、にきび肌の人にもおすすめです。

メイク

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